復旧活動をネットで発信

被災地で片付けや運搬など、災害復旧支援活動をする「長野ブラッシュボランティア」の代表高橋伸幸さんを6月に訪ねました。

土のうで陥没した地面を埋める作業の様子

高橋さんは、国道18号線(通称アップルライン)沿いで、雪が無くても練習できるスキー・スノーボード施設を経営。しかし昨年10月水害に遭い営業が不可能に。ウィンターシーズンを目前に、練習に訪れる人が最も多いかき入れ時でした。

「とにかく周りは被災者だらけだったので自分ができることを何でもやってみようと思った」と高橋さん。被災した翌日には動き出しました。

以前からつながり合っていた仲間や顧客に向けて、SNSやホームページで絶えず現場の状況を発信し続けました。すると、多くの人が呼びかけに応え、物資を提供してくれたり、現地にボランティアとして足を運んでくれたのです。

例えば、豊野地区では建物の2階で生活している人が多く、寒さ到来にストーブが必要と気づき、全国各地から集めたストーブ約750台。災害時のSNSの有効性を実感しました。また、小規模事業所への支援活動もしています。現場での労力提供だけでなく、申請書類作成の手伝いなど、ニーズを取りこぼさずきめ細かな対応も。

「コロナなどで災害支援の必要性を風化させたくない」と、地域を盛り上げる継続的な活動として「こどもの居場所づくりやイベント等も展開していきたい」と話しています。

長野市民新聞「市民とNPOのひろば」2020年9月1日掲載
文責:ONE NAGANO基金 村上 
原文:ONE NAGANO基金ウェブサイト