高大生がSDGs地方創生カートゲームに挑戦−ユースリーチ長野市

ユースリーチ(長野県NPOセンター主催)は、長野県内の高校生や大学生が、学校の枠を超えて仲間作りをし、地域の大人と協力し、元気な長野を作ろうと実践活動をする事業です。昨年度より国連の持続可能な開発目標SDGsを達成しようと、アクションを起こしています。

7月19日に長野市生涯学習センターで、ユースリーチはSDGs達成のための2020アクションプラン企画会議を行いました。午前中は、24人が参加し、SDGs地方創生カードゲームにトライしました。

冒頭で講師の小林達矢さん(長野県NPOセンター事務局次長)は、SDGsのゴールのうち、「日本は世界的にジェンダーの達成度が低いこと、また作る責任と使う責任の意識の低さ、さらにはパートナーシップを組むことも苦手」と話しました。

また、クイズ形式で、世界の平均寿命は約70才であること、世界のトップ62人の金持ちの収入合計が、一般市民36億人分の収入と等しいこと、世界で飲める水が0.01%しかないことなど、グローバルな視野に立ち、社会に関心を持つことからスタートしました。

カードゲームでは仮想のN市を設定。参加者それぞれが行政職員やNPO、企業などの役割を与えられ、どうしたら予算やお金を有効に使って有効な事業をして、N市を持続可能な都市にできるかを考えました。自分の行動によって、人口のバロメーターが減ったり増えたり、経済・環境・暮らしが悪化したり、良くなったりする体験をしました。

参加した高校は長野・清泉女学院・飯山・中野西・日大付属・市立長野、大学は県立長野・清泉女学院など。昨年からユースリーチら参加し、長野市内に高校生の居場所Fourth Placeを立ち上げた中澤貫太さん(日大付属2年)は「SDGsについては学校では簡単に触れる程度。ユースリーチに参加して行動する事で、視野が広がるだけでなく、人脈が地域から日本へそして世界へと広がった」と話します。

自分自身がどう生きたいかを決めて行動するとパワーが出る!

午後は約30人が参加、自分たちが気になっている課題は何か、そのためにどんな行動を起こすかを発見し考える会議です。株式会社ペライチ社長の山下翔一さんがゲスト。インターネットを介して、講演を行いました。

山下さんは簡単に無料ホームページを作れるサービス「ペライチ」を立ち上げたことがきっかけで、日本中の要人とつながり、2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合 代表サポーター・企業代表などをつとめています。自身がなぜ様々な人とつながり、行動できるのかの秘訣を話しました。

「自分自身がどう生きたいかを決めるとパワーが出る」とし、「人に応援されたければ人を応援すること」「自分ではなく、社会や地域のために何がしたいのかを言語化していくこと」と強調。参加した学生は食い入るように山下さんの話を聞いていました。

終了後には、グループに分かれ、自分自身のやりたいことをそれぞれ発表し、今後の活動の基礎となるアイデアを出し合いました。

ナガクルではユースリーチの活動を取材していきます。今後の学生たちの活躍に乞うご期待!!

文責:ナガクル編集デスク 寺澤順子

ナガクルは国連が提唱する
「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。
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