「地域の魅力満載、ながの軽トラ市inしののい」東方みゆき

篠ノ井駅前通りを会場にした「軽トラ市」は2022年で12年目。5月から11月の第4日曜日に開催しています。最近は「軽トラ市と言えば篠ノ井」との声を聞くこともあり、立ち上げ、運営を続けてこられた実行委員会の先輩方のおかげとうれしく思います。

軽トラ市では、季節の野菜・果物・お米・花などの農産物、お菓子・お惣菜などの食品、日用品、手作り品など、さまざまな品物を積んだ車が並びます。軽トラの荷台、乗用車や簡易テーブルをお店に見立てるので、設営や移動が比較的簡単に行えます。生産者とお客さんが直接コミュニケーションをとれるのも軽トラ市ならではの魅力。私は野沢菜を出品されている方に切り漬けの簡単レシピを教わり、今でもそれを続けています。

篠ノ井駅前通りを会場にした「軽トラ市」は2022年で12年目。5月から11月の第4日曜日に開催しています。
軽トラ市全国大会が開かれた篠ノ井駅前通り

また、篠ノ井こども広場が子どもの遊び場を設け、市内福祉施設にも多く参加いただいています。季節によっては篠ノ井の更級農業高校、松代の農業大学校が参加するのも篠ノ井らしいな、と感じています。

こうした軽トラ市は、全国約70カ所で開催されているそうです。「軽トラ市でまちづくり団体連絡協議会」(通称=軽団連)は、団体間の交流や軽トラ市の波及効果を高めるため「全国大会」を開催しています。令和元年に篠ノ井の実行委員会が誘致し、コロナ禍による延期を経て2022年10月にようやく実現しました。

全国大会では、軽団連関係の県外出店者を含め、通常の軽トラ市の2〜3倍にあたる106のお店が駅前通りに並びました。ご来場いただいたお客さんも想定以上。「長野オリンピック以来」という声が上がるほどの賑わいに「篠ノ井の未来に明るい展望を持てた」とのうれしい感想もいただきました。出店者も数が多いだけでなく、地元のボランティア団体や高校の部活が活動成果をもって出店するなどバラエティ豊か。軽トラ市のさらなる可能性を感じる一日でした。


出店する方には、販売だけでなく自分(達)の表現や発表の場としても活用いただきたいというのが私の思いです。それは、今日の商店街に期待されている、地域コミュニティでの役割にもつながると考えています。

執筆: 篠ノ井駅前商店会長・第7回全国軽トラ市in長野しののい副実行委員長
初出 : 長野市民新聞 NPOリレーコラム「空SORA」2022年11月19日掲載