Myストーリー NPO法人まめってぇ鬼無里 事務局長 吉田廣子さん

吉田地区出身。独身時代は権堂の理髪店に勤め、結婚を機に鬼無里村の兼業農家の「嫁」となりました。

「鬼無里の暮らしはとても豊か。街とは180度違う。ここでは米もみそも切れることはないし、野菜もいつでも山のようにある。うどんも家で作るのが当たり前」と話す吉田さん。地域の生活改善グループの活動に関わった際に、先輩から言われた言葉が忘れられません。「この手でできないことは何もないんだよ」。自給自足の暮らしにワクワク・ドキドキの繰り返しだったそうです。

そして、2005年、鬼無里村が長野市に合併することになります。

市が合併地区での観光キャンペーンを企画、当時区長会副会長の吉田さんも「鬼無里イヤー」の実行委員に。山岳フォーラムも開催されることになり、オーストリアのヴェルヘンヴェルグへ視察に。環境に配慮した街を目指す先進的な取り組みを知って心動かされます。

鬼無里イヤー終了後、実行委員の中の4人と「再生エネルギーと食の自給を柱に、持続可能な取り組みを」とNPO法人設立。「環境にやさしい移動手段による中山間地域の活性化」をテーマに、文部科学省の研究事業に申請します。鬼無里を訪れる人はマイカーかバス、地区内でのCO2削減を目指し、小水力やバイオマス、太陽光発電を試みながら電気バスをレンタルして実験をしました。

法人ではこれまで鬼無里の魅力を知ってもらい、共に課題解決する人材育成のためのイベント、間伐材を活用する薪活プロジェクトなど精力的に活動してきました。そして、今年からはさらにその先に進もうとしています。(特集記事参照) 吉田さんのモットーは「楽しくないことはやらない」です。どんなワクワク・ドキドキが鬼無里にあるのか吉田さんに会いに行ってみませんか?

吉田さんプロフィール 
長野市吉田地区出身 夫と犬二匹と暮らし、趣味は畑の草取り

団体のご紹介
NPO法人まめってぇ鬼無里 長野市鬼無里1657 TEL026-219-3107

(記事初出:市民協働サポートセンター発行「機関紙まんまる」2021年夏号)