台風19号発災から2カ月、長野県は復興へ向け踏み出す



長野県災害時支援ネットワークの呼びかけで、12/18長野市に200人が集まる。

10月12,13日未明に襲った台風19号の被害は甚大に。被災地では、地域の役員の方々、NPO、ボランティア、企業、団体、行政関係者が、力を合わせて復旧を進めてきました。

被災から2カ月が過ぎた今、我々長野県災害時ネットワークが主催し、呼びかけ200人もの関係者が12月18日、長野市生涯学習センタに一堂に会しました。

阿部守一長野県知事は冒頭で「NPO、企業、行政など垣根を越えて、一緒になって取り組んでいくことが重要」と訴えました。

復旧の軌跡をみんなで共有し、復興に向けてなにが大切か?! みんなで考え、一歩を踏み出す機会となりました。

前半のリレートーク登壇者と演題は下記の通りです。

とよの被災者支援チーム「集落元快」 清水厚子 氏
「“在宅避難者”に支援を~地域で孤立を防ぎたい」

長野市長沼地区住民自治協議会会長 柳見澤 宏 氏
「地域自治の再生に向けて~地域のいまとこれから」

NPO法人災害時こどものこころと居場所サポート副代表
長野市子どもにやさしいまちフォーラム運営委員 小野道子 氏
      「被災した子どもたちに寄り添う~子どもの居場所づくり」


長野県社会福祉協議会総務部企画グループ主任 山﨑博之 氏
(長野市災害ボランティアセンターチーフ)
「被災者中心、地元主体、協働の災害ボランティア支援」

JAながの営農部次長 小林芳則 氏
信州・農業の再生復興~信州の農家を救いたい」

参加者全員で「これから」を話す円卓ワークを開催

後半には、参加者が小グループに分かれ、円卓を囲んで意見交換や情報共有をしました。テーマは下記のとおりです。

1住民同士のつながり・地域内での支え合い
(居場所づくり、助け合い、住民自治・生活の立て直し等)

2 被災地の気になる人たちのこれから
(こども・障がい・高齢・孤立等に対しての様々な活動支援等)

3 被災者に寄り添ったNPO・ボランティア活動のこれから
(被災現場の復旧活動、仮設住宅等の支援活動、募金活動等)

4 生業の再生復興のこれから
(農業・商工業・観光などの応援、農福連携等)

阿部県知事も会議すべてに参加。特に円卓グループワークでは、地域の支援者にくわえ、大学生や高校生も入り、若者に出来ることを熱心に話し合いました。

被災者に寄り添い、NPO、行政、福祉団体、市民グループの垣根を越え、   それぞれに出来ることを!!

グループワークの後には、登壇者が意見表明をしました。「被災したのは私たち長沼です。忘れないでほしい!」と長沼地区住自協会長栁見澤氏、そして「過去は変わらない。しかし、今何をするかで、未来は変わっていく。ピンチをチャンスに!!」と災害NGO結の前原氏がコメント。

最後に長野県災害時支援ネットワーク事務局で長野県NPOセンター山室秀俊が、被災者に寄り添う柔軟な復旧支援を行ってきた。今日が復興フェーズのスタート。NPOや社協、企業、行政が情報共有を繰り返し、協働することが重要と話し「ONE NAGANO 復興協働会議(仮称)」の立ち上げを提案しました。