Myストーリー NPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト 小笠原憲子さん

NPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト(以下こどもの城)の理事で、もんぜんぷら座2階こども広場じゃん・けん・ぽんの運営責任者・小笠原憲子さん。30年前、子どもたちの学習支援をしていたことが、今の活動の原点です。

こども広場じゃん・けん・ぽんは、長野市もんぜんぷら座2階にあります。

1997年、こどもの城が発足、翌年からビックハットで「子どもフェスティバル」が開催されました。当時児童福祉施設の給食指導を担当していた小笠原さんに依頼があり、保育所等の栄養士たちと子どもの食事相談・食育ブースを出したことが、こどもの城に関わるきっかけでした。イベントを通して、子どもの食について悩んでいるお母さんたちに出会い、気軽に相談できる場所が必要だと栄養相談などを担当しました。「食べる意欲がない、野菜は全く食べない」など、問題は「子ども自身が農や食に関わる機会が少ないこと」と考えた小笠原さん。当時先駆的な、生産から流通・消費(栄養)・廃棄(環境)まで一貫した食育活動にも取り組みました。

その後しばらくは、子ども広場じゃん・けん・ぽんスタッフと栄養士会常任理事、二足のわらじで忙しい日々を送ってきました。小笠原さんは「どちらの仕事もそれぞれにプラスになった」と振り返ります。

こどもの城は昨年から、月2回権堂イーストプラザで「こどもわくわくカフェ」をスタート。小さな広場、学習・食事支援、思春期相談と0歳から18歳まで途切れのない支援を実現しています。調理を担当し、「大勢で食べるとおいしいね」の声に力をもらい、「食べることが大好きで、大切に思えるようになってほしい」と願っています。
 学習支援で始まった「子どもの育ちを応援する」小笠原さんの物語はまだまだ続きます。

プロフィール
おがさわらのりこ ながの協働ねっと理事。(公社)長野県栄養士会参与、長野市安茂里で夫と二人暮らし。趣味は季節の果物のジャムづくり

団体情報
特定非営利活動法人 ながのこどもの城いきいきプロジェクト
〒381-0043 長野市吉田1-7-4
URL http://www.na-kodomo.com/index.html

(記事初出:市民協働サポートセンター発行「機関紙まんまる」2018夏号)