Myストーリー こどもとおとなの居間「だらっと」堀内泉さん

「ふうちゃん!」と、みんなから声が掛かります。上田市塩尻にある「こどもとおとなの居間♪だらっと」を主宰するふうちゃんこと堀内泉さん(45歳)は、小学校3年生と4歳の二児の母でもあります。

真ん中がふうちゃんこと堀内泉さん、左が一緒に運営をしてくれている関佳澄さん、
右がドローンやラジコンなど遊びを提供してくれている成田好宏さん

ここでは、母親たちが入れ替わり立ち替わり集まって、みんなで楽しく1日を過ごします。不登校の子どもたちが過ごす場でもあったり、赤ちゃんや小さなこども連れのお母さんたちが横につながる場でもあります。時には専門家を呼んだ相談会や、学習支援、遊びのイベントも開催しています。

レトロな平家の民家と、工場だった広いスペースには卓球台があります。メリヤス工場の名残りもありました!!

多様な保育の経験が、今の活動に生きる。

堀内さんは丸子地域出身で、上田女子短大の幼児教育科を卒業。学生時代、学童保育のアルバイトをしていましたが、卒業後は保育とは違う仕事に就きました。でも休日には、森の保育のキャンプにボランティアで参加。そこで不登校の子どもや母親たちに出会います。そこでは発達障害のある子どもたちが、違和感なく過ごすことのできる保育も経験します。その後、結婚し自身の子どもが不登校に・・・。若い頃につながった母親から「ふうちゃんなら面白いことができるのでは?!」と励まされたのです。

この場所は、元々メリヤス工場でしたが2018年9月30日、上田市ボランティア連絡協議会が主体となって「みんなの居場所しおじり」がオープンしました。その利用者だった堀内さんたちが中心となって10名ほどの仲間と一緒に、この場所で2020年1月8日に「こどもとおとなの居間♪だらっと」を、週に2日から3日ほど開所することにしました。すると口コミでたくさんの人が利用するようになってきました。


おしゃべりしたい人、こたつで昼寝したい人、ゲームしたい人、
こどもと遊びたい人、料理したい人、などなど。
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ここでは、みんなが、自分のことを自分で考えて、決める。
その日やりたいことを、自分で決めよう。
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こどももおとなも同じ立場で、みんなが無理をしないで居られる場所。
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学校に行くのが嫌だなと思ったとき、「どうしたの?」と聞かれない場所。
​小さいころから、自分で決める場所。

<だらっとホームページより引用>

現在は、多い日で10人程度、月のべ約100人が利用しています。利用料は一回500円または1500円/月。学習支援やイベントなどは実費です。月一回は助産師が参加してカフェを開催したり、毎週一回学習支援も行っています。また、広いスペースを生かしたイベントとして、ドローンやラジコンカー遊び、ヨガなども開催。さらに、台所があるため、料理教室もあります。どんどんと人脈が広がって、だらっとを開ける日が増えてきました。(詳細はホームページ参照)

だらっとに行くと、みんなが明るく声がけしてくれます。そして何より、だらっとさせてくれる、ふうちゃんの人柄に、みんなが引き寄せられてくるのです。肩の力を抜いて、自分らしくいられる場所に足を踏み入れてみませんか?

取材・撮影・文責:寺澤順子(ナガクル編集デスク)

「こどもとおとなの居間♪だらっと」 
上田市上塩尻337  詳細・お問い合わせは、上記ホームページまたはSNSのメッセージから
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