アートで被災者を励まそう
千曲市屋代地区にある「アートまちかど」を拠点に「北信焼物展実行委員会」は活動しています。今年度は、作品作りを通じて被災者に元気になってもらうための活動を行っています。
被災地復興支援企画として、被災したこども達を対象に陶芸体験のワークショップを8月に開催し、制作した作品の展示を計画。また、北信地域唯一の陶芸専門店「長野陶材」が台風19号災害で被災したため、その支援も視野に活動しています。
今回の支援事業を組み立てるにあたり、「様々な意見があった」と石坂会長さんは話します。通常はそれぞれ独自に陶芸活動をする陶芸家たちの連携は想像以上に難しく、「被災地を応援しようという気持ちはあっても、自分たちに何ができるのか、いざやるとなったときのスタッフ態勢はどうするのか」など慎重に議論しました。
取材で訪れた「千曲市アートまちかど」は、2階が美術館になっていて、千曲市出身の作家による絵画や切り絵、陶芸作品が多数展示されています。一歩足を踏み入れた途端に、美しく圧倒的な作品の世界に引き込まれ、日頃復興支援に携わる筆者も心洗われた思いがしました。
2021年3月6日から28日まで同開場の2階で「北信焼物展〜復興の炎を燃やそう 焼き物の力 NAGANOの力〜」と題して、被災者支援に賛同する陶芸家24人(予定)による展覧会や、被災地への寄付を目的とした商品販売をする予定です。
長野市民新聞「市民とNPOのひろば」2020年12月5日掲載
文責:ONE NAGANO基金 村上
原文:ONE NAGANO基金ウェブサイト