Myストーリー 被災地を写真でつなぐ実行委員会 代表理事 須磨航さん

「子どもの頃はおとなしくて、ただじっと時が経つのを待つ子だった」

中学生の頃いじめに遭いつらかったとき、スクールソーシャルワーカーに出会い救われたと話します。高校生の時からボランティアが好きで特別支援学校や放課後デイサービスなどの子ども支援を中心に活動していました。

そんな須磨さんが福岡県内の大学に進学した2016年、熊本地震が発生。「自分も力になりたい」と思いましたが、すぐに現地には行けず、発災から1年後に仮設住宅のお茶のみサロンなどのボランティアに参加。しかしそこで「被災当初から現場に入り、その経過を一緒に過ごさないと本当の意味で被災した人たちの心に寄り添うことができない」と感じました。

翌年発生した九州北部豪雨では、発災直後から活動。復興していく被災地の変化やさまざまな活動をする学生ボランティアの姿を目の当たりにして、

「できることは誰にでも必ずある。それを伝えていきたい」

と同団体を立ち上げました。

令和元年東日本台風発災時は、社会福祉士の試験勉強まっ最中。「今長野に被災地支援に行ったら絶対に試験に合格できない!」と悩み葛藤しましたが、自分の気持ちを抑えられず、長野へ。必要な備品を駅前のドン・キホーテで購入したその行動力には驚きです。

長野に来て約2年。地元福井県でスクールソーシャルワーカーになるという夢を叶えるため、帰ることは決めています。故郷に帰っても、今までに得たつながりは大切にしてこの先も活かしていきたいと話しました。

団体情報:被災地を写真でつなぐ実行委員会小布施町小布施1005  7.5tunagu@gmail.com

プロフィール:福井県若狭町生まれ、小布施町在住の23歳。好きな食べ物はオムライス。趣味はドライブ。

(記事初出:市民協働サポートセンター発行「機関紙まんまる」2021年秋号)

参考記事:ナガクルソーシャルライター執筆の「復興へのアクション」の記事はこちらから