映画「Workers被災地に起つ」が3/8~14に長野相生座・ロキシーで上映されます。労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会が配給する映画はこれで二作目。短編ドキュメンタリー映画監督として定評のある森康行監督の作品です。初日にはトークイベントもあります。
今回の上映のきっかけは、労協ながの代表理事、青木健氏が被災地での組合員の活動に共感したこと。その記録「地域の底から社会をつくる」がまとめられています。その冒頭、名誉理事長門祐三氏の執筆の中で全国労協連合会が震災後「東北に本部を置こう」と立ち上がったこと。無謀ともいえるその挑戦に「このきつい東北の場面から本部が逃げてはいけないという想いだけだった」と書かれています。この記録を多くの人と共有したいと映画化が実現したのてす。
映画の中には、組合員たちが、なにもない世界の中で、さまざまな試練を乗り越えながら地域のみなさんと、心を通わせ、復興に手を尽くしていった等身大でありながらも小さな奇跡のストーリーが詰まっています。
「特に印象に残ったのは、林業を通して、引きこもりだった青年が、戸惑いながらも地域の人たちと交流し、自分の力を発揮していく場面」と青木さんは説明します。仙台空港の整備士の苦悩や、こどもやお年寄りのために悪戦苦闘する女性の言葉。林業チームのアドバイザーの活躍などなど。「小さな市民の思いが重なった映画になっている」と言います。
「組合員の葛藤や苦悩が根底にある。便利な生活の中にいる私たちが、すべてを失った時、人はどうするのか。改めて人生とはなにか、生きるとは何かを考えさせられる実話」と青木さん。そんな思いを受けてめてくれたのが長野相生座・ロキシーの田上支配人でした。「映画館の存在がまちの大切な文化だ」との言葉に青木さんはここでの上映を決意したのです。
「ぜひ、ひとりでも多くの市民に見てほしい」。この上映をきっかけに、県内各地域でぜひ上映会を企画する予定とのことです。
問い合わせ:相生座上映実行委員会事務局 企業組合労協ながの TE L026-219-1190