長野大学生が運営⁉上田市で期間限定の共創空間オープン

公立学校法人長野大学の学生7名が、上田市に新たな空間をオープンさせました。

コミュニティカフェやワークスペース、レンタルスペースとして学生だけでなく地域の人たちも利用できる共創空間「itoma(いとま)」です。

itomaの名前は、自分の暇な空間を過ごせるようにという「暇」と、自分の場所という意味の「Iと間(ま)」を組み合わせたもの。

特徴的なのは、学生自らが運営を行うというところです。
運営スタッフは現在、全員が3年生。以前まで地域活性化に取り組むMIZUMATCHという大学のサークルに所属していた仲間です。

itomaの建物はMIZUMATCHのつながりで、空き店舗の活用を模索していたアクロスホームが提供。
オープンにあたっての費用は、SNSで呼びかけ、サポーターというかたちで長野大学のOBらが資金を提供してくれました。

運営メンバーの7名の長野大学生たち


itoma運営部代表の杉山真由さんはitomaを作ろうと思ったきっかけについて、
「長野大学の学生が上田市内で生活する中で、勉強や作業ができる場所が少ないと感じていました。また、大人が主催している居場所には学生にとってハードルが高いとも感じていて、それなら学生である自分たちが運営しようと考えたのがきっかけです」と語りました。

itomaが開いている時間は15:00-24:00。これには学生ならではの事情があります。
夜遅くにバイトが終わったあと、学生が立ち寄れるようなお店はほとんど閉まっています。家に帰るとそのまま寝てしまい、学校の課題などができない。
家へ帰る前に、itomaでドリンクを飲みながらホッと一息ついて気持ちをリセットしたり、大学の課題や課外活動を行うための場所として使えるよう、この時間設定にしました。

12月1日のオープン報告会でメディアに場所の説明をする杉山さん

スタートは1か月限定の運営で

そんなitomaですが、現状は2023年12月だけの1か月限定の運営です。

その理由について杉山さんは、次のように話しました。
「学生が主軸となってこのような場所を運営するのは上田市では前例がありません。まずは1か月お試しでやってみて、課題や改善点を洗い出し、それをもとに今後継続していくか検討していこうと思っています」。

学生という若さの勢いだけでなく、しっかりと運営ができるのかを慎重に見極めたいとのことです。

地域とつなぐイベント盛りだくさん

1か月限定の開店でありながら、月内中にすでに複数のイベントが決まっています。
10日(日)は、親子マルシェ
15日(金)は、哲学カフェ
17日(日)は、信州ブレイブウォーリアーズのパブリックビューイング
22日(金)は、高校生と大学生のお話し会
など。


itomaの情報はinstagramで積極的に発信しています。

「学生だけでなく、地域の人たちにもたくさん来ていただき、自分たちのやりたいことや、暇な時間をつぶせるような場所にしていきたいです」(杉山さん)

席数は18あり、カフェはドリンク料金のみで何時間でもいられます。
メニューはドリンクのみ。コーヒーやほうじ茶などを用意し、学生の負担にも配慮して400~550円で提供しています。

また、レンタルスペースは個人で貸し切りの場合、3時間5,000円~となっており、1日単位での貸し切りも可能。詳しい利用については、公式インスタグラムかメールで連絡を入れて、打ち合わせてください。

itomaの営業は12月28日まで。1月はいったん閉め、2月以降の活動について考えていくそうです。

文責:ソーシャルライター さらみ

itoma連絡先
・itomaofficial@gmail.com
公式instagram