育児ではなく育自(いくじ)です!
ことばの響きから、「ママたちのためのもの?」と思う人多い「育自(いくじ)のための小さな魔法」は、NPO法人 育自の魔法 代表理事の山口ひとみさんがはじめたワークショップ。
「すべての人がその生き方に自信と誇りをもち輝くことのできる社会づくりのために」を掲げたもの。
代表理事山口さんがこう語っている。
「本当に自分を大事にすることがどれだけ重要であるかは、多くの人が感じているのではないでしょうか。自分を否定するから、相手も否定していじめや虐待やDVや貧困など多くの問題が起きていると感じます。人がまず自分自身を認める、愛することこそが、問題解決の一番の近道だと考えます。70億人が自分を大事にするベビーステップを一歩踏み出したら、どれだけ地球が住みやすくなるでしょう。自分を大事にすることから地球が持続可能になる、それを信じて活動を続けていきたいと思います」(HPプロフィールより抜粋)と。
平成27年度 女性のチャレンジ賞特別部門(内閣府男女共同三角局)も受賞している。
「育自のための小さな魔法」とは?
「自分を見つめ、お互い聴き合い、ココロが元気になる」ワークショップは、3つのパートに分かれているのが特徴。また、一般的なコーチングと違い、グループで実施する。Part1では、自分の人生を語る。これは、過去の自分とつながることを意味する。Part2では、自分の好きなことを語る。これは今の自分とつながることを意味する。Part3では、自分の未来を語る。これは、自分の未来を創造することを意味する。このワークでは、守秘義務である「4つの約束」もあり、安心して自分のことを話せる場を提供する。
ワークショップ名は、「“魔法”という言葉がついたら、なんかいいこと起こりそうな感じがする」から。
筆者も体験。自分の話を聞いてもらい、それについて他の参加者さんが真剣に聞いてくれ、かつその感想をあるとっておきの方法で言ってくれることに、照れながらも他者からみた自分はそうなのか、という新たな発見にもなり、自信になった。(とっておきの方法は、ぜひ参加をしてみて体験を!)
参加の方に、感想を聞いてみた。
「自分を開示することが怖くなくなった。自分らしさがだせるようになった。自分のことをうまく話せない人に、このワークショップ受講をおすすめしたい」
地域(長野市若穂保科)の対話の場にしたい!
全国各地で専任のファシリテーターがおりワークショップが開催される中、長野市若穂保科在住:星沢真希美さんもファシリテーターのひとりとして、若穂保科を会場に開催している。
会社員でもある星沢さんは、米国CTI認定資格CPCC(プロコーチ)を取得。企業内でコーチングを提供している中、「もっと自分のことを話せる・聞いてもらえる、対話の場をつくりたいとずっと思っていた」ところ、先出のこのワークショップが県内で開催され、受講。「これはまさしくやりたかったこと」と、すぐにファシリテーターを取得し、2018年7月から、住まいの長野市若穂保科を会場としてワークショップを開催している。これまでに、市内、近隣市町村、遠くは仙台市から、高校生から80歳代の男女が参加。リピーターも多いそうだ。
長野市若穂保科に来て、見て、味わってもらいたい!
ファシリテーター星沢さんは続ける。
「長野市若穂保科は、四季折々に観光ができ温泉も入れて、カフェやお菓子屋さんもたくさんある地域。ぜひ、若穂保科に来て、見て、味わってもらいたい!それが、地域の対話の場になる!」
実際、取材時に参加した方も、ワークショップの休憩時間に、ランチは地元のカフェに。その後、保科温泉にも入ってきたそう。ちょうど温泉では、地元の方もおられ、会話もはずんだそうである。
幸せ広がる育自モデルは社会貢献へとつながる
このワークショップは、次の願いがこめられている。
自己発見→自己開発→自信・充実感→
人間関係の向上→コミュニティが生まれる →
社会貢献・社会改革 → 持続可能な地球
自分を大切にすることから幸せの輪が生まれ、
自分の周りも巻き込んで、社会も家族も巻き込んで、
だんだんと広がり豊かな循環が生まれる
育自のための小さな魔法・・・自分を育みすべての人へ贈るワークショップ
まさしく、星沢さんの思う「若穂保科にきてもらいたい」にもピッタリ当てはまるワークショップである。
筆者も、もう一度、小さな魔法にかかるべく、若穂保科に向かうとしよう。
(文責:ソーシャルライター・増田朱美)
ナガクルは国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。この記事は下記のゴールにつながっています。