「ほっこり楽しく被災地支援」土田 昇

「長野市災害ボランティア委員会」は、「2019年台風19号災害の被災者支援プロジェクト」を継続しています。

20年は、「アルクマ復興珈琲プロジェクト」を、同じく台風で被災経験がある倉敷市の珈琲専門店と協働して実施。

21年はアルクマ復興プロジェクトを、市内で被災した事業者向けの支援を中心に行いました。豊野地区で被災した障害者福祉事業所「八雲日和」のおやき、「穂の香」のクッキーを仕入れて、AC長野パルセイロのホームゲームが行われた長野Uスタジアムで販売しました。11試合通算でおやき2340個、クッキー435個を売上げ、被災事業者の支援ができました。このプロジェクトは今年も継続します。

販売中のボランティアメンバー
(9月19日長野Uスタジアム)

また、「ながの龍神Tシャツプロジェクト」では、20年度、2314枚のTシャツ類を販売し、被災した市内の小中学校5校へ寄付しました。21年度は566枚を販売、被災した児童生徒が在学中の市内11校へ寄付する予定です。

長野Uスタジアムの復興支援ブースでは被災写真の展示も行い、被災状況の理解を深めてもらいました。購入頂いた多くの市民、特にAC長野パルセイロサポーターの皆様から「頑張ってね」「美味しかった」の一言は、販売に関わったメンバーの大きな励みになりました。地元愛の深さ、被災者への思いやりの深さを実感するとともに、私達の活動に共感頂き感謝しています。

こうした物品販売でのボランティア活動は、被災者や被災地域を忘れない、災害を記憶に留めるためにも大切です。また、買い物のついでに寄付ができる手軽さも皆様に受け入れられていると感じました。

災害はあってはなりませんが、今後も地域を越えて被災者に心を寄せ、関係グループとの連携を強化し、得意分野を活かした活動を続けたいと思っています。モットーは「ほっこり楽しく」です。

泥だしのような体力を必要としないこのような災害支援の形もあります。様々なアイデアを持ち寄って、私たちと一緒に活動してみませんか。

ボランティア活動をすることで未知の自分と出会い、楽しく明るい世界が切り開かれます。

文責:長野市災害ボランティア委員会アルクマ復興プロジェクト
 土田 昇(つちだ のぼる)
初出 : 長野市民新聞 NPOリレーコラム「空SORA」2021年2月19日掲載