100通りの生き方があり、働き方も100通りある
人の話は聞いてみるものだ。さまざまな経験と歩んで来た道のり。人それぞれの人生観がある。失敗があれば、挫折もある。立ち直り、乗り越えてきた話は、とくに興味深い。そんな話は、いまを悩む人にとっての希望となり、励みにもなる。 100人いれば、100通りの生き方があり、働き方も100通りある。「働くこと」の意味にも個性があり、「●●でなければいけない」ことなどない。「それでもいいんだ」と思える気楽さが、これからを生きていく救いになる。
あなたにとって働くとは?
地域のさまざまな人を講師に招いて話を聞き、インタビュアーがたずねる「あなたにとって働くとは?」。長野市北石堂町で就労移行支援を行うカランコエが取り組む「100人サポータープロジェクト」での恒例のやりとりだ。 塾生(カランコエの利用者)が講師(サポーター)から聞き出した話を、WEB記事にまとめてホームページで発信していく。(2021年9月時点は準備中)
蓄積された情報には、人それぞれの多様な経験と働くことの意味が詰まっている。そうした情報は、カランコエが就労支援にあたって大切に考えている「働くことは『人生を豊かにするための1つの手段』」を具体的に示すものになる。
再スタートのきっかけ
人生に立ち止まり悩みを抱える人の中には、「働かなきゃ」という圧迫感や、「自分でなんとかしなきゃ」という自己責任感にとらわれてしまう人がいる。だからといって、どこに相談したらよいのかはわからない。「どうせ話しても分かってもらえない」と、ひとり閉じこもりながら「いつまでこうしているのか」と不安や焦りを重ね、抜け出すきっかけをつかめなくなっていく…。
カランコエのドアを叩くのは、そうした人を見かねた家族や知人、近所の人などだという。「相談してみたら?」、「見学してみたら?」ではじまる人生の再始動。
多様な授業で見つける自分らしさ
日ごとにかわるカランコエの授業カリキュラムは、マインドやコミュニケーションといった内容から、健康管理につながるヨガ、特別講義、畑での作業や占星術、アクセサリー、そして「100人サポータープロジェクト」とバラエティーに富んでいる。(21年9月の授業カリキュラムより抜粋)
ほかにも「100人サポータープロジェクト」で講師を務めた方(=サポーター)の企業見学や実習なども希望に応じて体験することができる。
地域共生社会へ通じる取り組み
日々の授業や体験を通してそれぞれのライフスタイルを見つめ、その人にあったオーダーメイドで「その人らしく働く」ための就労支援を行っているカランコエ。こうした取り組みを応援してくれるサポーターが地域に増えていくのも心強い。講師を務めた方からは「人に話すことで自分の振り返りになった」という感想があったそうだ。話したい・話していいよという人はもちろんのこと、今まで話す機会がなかったという人にもぜひ講師を務めてもらいたいと、カランコエは常時募集している。
働くことは、人生を豊かにするための1つの手段。「100人サポータープロジェクト」で学ぶ100人100通りの働き方は人のつながりを強め、ともに豊かに生きる地域共生社会へと通じている。
(取材・文責:ソーシャルライター 吉田 百助)
オーダーメイドの就労サポート塾 カラエンコ
就労移行支援 事業所番号2010101828
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