就労率93%のカランコエ、自分の道を歩き出した卒業生が後輩へ送るエール

開設から5年目を迎えた働き方研究所・就労移行支援カランコエで2023年1月20日(金)、「塾生と卒業生との集い・塾生へエールを送る会」が開かれました。

カランコエの卒業生が、現在の仕事内容や働きぶりを報告し、「カランコエに出会えたから今がある」と感謝を伝えながら、塾生(現在カランコエを利用している者)にエールを送りました。

参加者は卒業生と塾生、家族、スタッフをはじめ、カランコエで講師を務めたことがある地域のさまざまな人、そして卒業生の勤め先企業や団体、行政関係者など(総称して「サポーター」)も多数。

第1部は、卒業生の仕事ぶりを、動画を見ながら紹介し、勤め先の方からもコメントがありました。
卒業生からの報告には、カランコエへの思いがたくさん詰まっていました。

  • 悩んでいた時にカランコエに出会った。居場所を見つけ、弾けるきっかけをもらった。
  • カランコエは親身になって、自分の納得がいくまで相談にのってくれた。自分をちゃんと見てくれていた。支えてくれた。自分が成長するきっかけになった場所。期待に応えたいと思った。
  • 自分が悩んでいたからこそ、人の悩みがわかる。わかりすぎて辛くなることもあった。
  • 茶臼山動物園へ行く企画書を自分たちで作ったことが、とても良い思い出。みんなで話し合って、達成感があった。仕事もみんなで協力することが大事だと思う。
  • カランコエで学んだことが現在の仕事に活きている。教わったことを誰かに伝えることで「恩送り」したい。

第2部は、みんなで楽しむビンゴゲームと、グループに分かれて感想や近況などを共有する時間。スタッフや参加者からのコメントには、人生を楽しむためのヒントやアドバイスがたくさん含まれていました。

  • 卒業生の活躍と、しっかりした歩みが見られて、うれしかった。
  • 環境さえよければ、人はどんどん伸びていく。
  • やりたいことを見つけると、大変だったことを乗り越える気力になる。
  • 「新しい景色」を頭に描くことが大事。
  • 「なにかをしたい」という気持ちに大小はない。
  • 「成し遂げたい」と思っている時こそ、人生が楽しくなる。
  • 自分なりの方法、自分のスピードで進むのが1番。マイペースでいい。
  • 無理しすぎないこと。なにか一つでも自分に対して自信を持つこと。
  • 本来もっている力を開放し、発揮できる時はくる。
  • 仕事は目的ではなく、人生を楽しむための手段。
  • 働くことを楽しんでいる卒業生の報告は、塾生にとって希望と励みになった。
  • 卒業しても足を運べる「心の拠り所」として、いつでもカランコエに立ち寄ってほしい。
会のプロジェクトメンバーに感謝を込めて花束が贈られました

会のきっかけは「カランコエの卒業生と在籍している塾生の同窓会のようなことをしたい」と話したある卒業生の思いでした。卒業生でプロジェクトチームを組み、約半年かけて何度も話し合って企画を練ってきました。「みんなで楽しめる会にしたい」「地域や企業の人も招待して、カランコエをもっと知ってもらいたい」など、いろいろなアイデアを出し合い、ワクワクしながら準備を進めてきたそうです。

互いの思いを共有し、たくさんの笑顔があふれる会でした。「○○したい」思いを口にしたことで、共感する仲間が現れ、さまざまなアイデアが形になりました。
カランコエが就労支援にあたって大切に考えているのは、「働くことは『人生を豊かにするための1つの手段』」ということ。今回の「楽しかった」経験も、大いに人生を豊かにしたことでしょう。

(取材・文責)ソーシャルライター 吉 田 百 助

関連ナガクル記事:働くことを通して人生を豊かにする-就労移行支援カランコエ(長野市)