NPOのネットワーク「ながの協働ねっと」は、2017年11月9日、企業経営者や市民団体を対象に、企業とNPOの現場を訪ねる「現場でトーク」を、若穂・松代地域で開催し15人が参加しました。
これは、長野県中小企業家同友会、ものづくりのプロジェクトB-Cip(ビー・シップ)との3者の協働事業「エイリアン・ミーツ」の一環です。社会課題をビジネス的な手法で解決する「ソーシャル・ビジネス」について、シンポジウムやワークショップなどを3年にわたって開催してきました。今年度は、NPOからの提案で、現場を実際に訪問して交流し、ソーシャルビジネスの可能性について考えるというものです。
まず、若穂地区で部品づくりをする「稲田製作所」を訪ねました。部品加工の現場を見学し、従業員から「鉄は生き物。同じ環境でも同じものができないことも。奥が深い仕事」など、生の声を聞きました。参加者からは「繊細なものづくりの人材育成が地域を支える鍵」との感想が。
二代目社長の稲田高広さんは「自分が変われば、社員の意識が変わり、業績もよくなることを学んだ」と説明。経営者としての葛藤と企業理念に至るストーリーに参加者は涙を浮かべました。