2022年6月26から28日にドイツ・エルマウでG7サミット、主要国首脳会議が行われました。

G7エルマウ・サミット概要(外務省ウェブサイト

G7は、ドイツ・フランス・アメリカ・イギリス・イタリア・カナダ・日本の7カ国が1973年からほぼ毎年集まり開催。経済や人口規模、自由民主主義などを軸に、グローバルな視点で貿易・安全保障・経済・気候変動などに関する課題解決について話し合われています。

 日本では過去6回開催。2016年の伊勢・志摩サミットは記憶に新しいでしょう。軽井沢町で交通大臣会合も行われました。2023年は広島市で開催が予定されています。※コラム掲載後に2023年G7外相会合の開催が軽井沢町に決定しました。

外務省のホームページを見ると、国連のグテーレス事務総長などオンラインも含め関係機関も出席。ここ数年はSDGs関連の社会課題解決へ向け、各国・各機関のパートナーシップの重要性が強調されてきました。また今年のサミットには、ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで出席し話題となりました。

今回のG7首脳声明では「世界が分断及びショックにより脅かされる中、我々G7は結束している」とし、民主的価値の強じん性を共有しています。また気候変動への対処、パンデミックへの対応、雇用及び公正な移行、ジェンダー平等も列記されています。

特に、「持続可能な地球」と題して、2030年までに世界全体の温室効果ガス排出量を1990年比で43%削減、気温上昇を1・5度に抑えることなどについて確認。しかし今夏は、長野でも40度近い気温が続き、実生活で地球温暖化はただ事ではないと感じます。

また国際情勢とも深く関わる石油や電力の問題も危機迫るものがあります。筆者もできるだけ徒歩を心がけ、車の使用頻度を下げる努力をしています。

プラスチック汚染や生物多様性、農業生産性向上にも言及。新型コロナウイルスによる、経済的影響の回復やインフレ、ジェンダー平等解決後退への対処など。世界規模の課題に対して一つ一つ対処するため、別途グループや会議を開催し、パートナーシップにより、着実に「持続可能な社会」の実現を前進させていくとしています。

筆者が好きな言葉に「地球市民」という言葉があります。G7の声明を自分ごととして捕らえ、強い意識をもって地球全体のために自分も行動する、という自覚をいつも忘れたくありません。

2022年7月26日長野市民新聞コラム掲載 執筆:寺澤順子(ナガクル編集デスク)