子どもたちの生きる希望とは

こんにちは。長野の子ども白書編集委員会です。
2012年の創刊から9号目にあたる今号は、県内の92人の執筆者・取材協力者を得て、5月27日に発行しました。

「子ども白書」というと、行政が出しているあのグラフや統計資料満載の事業報告書かな…と思われるかもしれませんが、長野の子ども白書は、民間の有志が子ども・若者本人の声や意見を集め、傍らで伴走する保護者・支援者率の高さに顕れる「子どもの生きずらさ」は、大きな課題です。子どもの声を聴き、体験者・保護者の報告に学び、その背景にあるものに迫ろうと模索してきました。それらはみな「このままではいけない」という警鐘を打ち鳴らすものでした。

長野の子ども白書が独自に実施している「学校・家庭・自分」についての小中学生アンケート(県下約4千人の小中学生が回答)では、新しい設問「生きているのがつらいと思ったことがある」に、小学校4年生は25%が「とてもあてはまる・どちらかというとあてはまる」と回答しました。

子どもが生きる希望をもてなくなる……というのはどういうことなのでしょうか。

今号の注目記事は、その問いに答えるような祈りのメッセージです。
「17歳で逝った息子」とその母が伝えたいこと。遺書には「別にだれかのせいでこうなったとか、ではなく単純に未来に希望がもてなくなっただけなので……」と記されています。明るく元気で人気者だった彼が、どこかで出会っていたかもしれないあなたに、もしくは彼とお母さんと同じ思いを抱くあなたに、ぜひ読んでいただきたい記事のひとつです。みんなが子どもの「生きる希望」を支えています。

全編を通じ「子ども」についての最新情報を広く集めて発信しています。
購読の申込みは事務局まで/FAX026・244・7207)


 (寄稿:長野の子ども白書編集委員会事務局 小林啓子)
長野市民新聞 NPOリレーコラム「空SORA」2020年5月16日掲載

ナガクルは国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。この記事は下記のゴールにつながっています。