【食の安全大丈夫?】
いま、世界ではお母さんたちの声が社会を変えています!
子どもたちのいのちと未来を守るために知ることから始めましょう!
「ママ、これ食べても大丈夫?Ⅲ」
講演会が
全国無農薬給食の会長野支部
OBUSE食と農の未来会議
長野県有機農業研究会
これらの共催にて小布施町公民館講堂を会場に9月16日に開催された。
【世界の食の状況は?】
第一部は
未来を担う子どもたちの食を守るがテーマ。
会場には、事前予約150名、当日約30名と総勢約180名が
男女比は5:5ほどの幅広い年代層が会場を埋めた。
全国無農薬給食の会長野支部長:和田亨氏の
「持続可能な社会を実践している小布施町。よって講演会はこの地で開催した」と挨拶。
引き続いて元農林水産大臣であり弁護士の山田正彦氏の基調講演
「種子法廃止・種苗法の運用で私達の食糧と食の安全はどうなるのか」と題し、
講演が行われた。
2018年に国が管理し、各都道府県に
原種・原原種の維持、優良品種の選定、奨励、審査を制度として
義務付けてきた主要農産物種子法が廃止された。
このことによって、想定される問題や
遺伝子組み換え食品等の世界も含めた現況、
除草剤が影響していると思われる健康被害について
自身の足で集めた生の情報をわかりやすく伝えていた。
【自耕給食を!!】
後半は、山田氏も交え、
「子ども達のいのちと未来を売り飛ばされないために」と題し
パネルディスカッションが行われた。
持続可能な長野を作る会:吉田百助氏
小布施町議員:竹内淳子氏
社会福祉法人くりのみ園理事長:島津隆雄氏
長野県有機農業研究会会長:勝山卓栄氏
それぞれの活動状況、将来に向けての希望が話し合われた。
吉田百助氏の提唱、
「自耕(じこう)給食に!」は興味深い。
給食の材料は、児童や地域の人たちと校内にて
自ら土を耕し栽培し、校内で調理することを掲げる。
【煮干しは猫の食べ物?】
第二部は『給食で死ぬ』著者でもあり
元旧真田町教育委員長、現教育・食育アドバイザーの大塚貢氏と山田氏との対談
「ご縁結びの会」が行われた。
参加者も講演者も共におにぎりを食べながらという
なんともほのぼのとした雰囲気であり、
「食」を考える主催者の心が伝わる時間であった。
『子どもの脳が危ない』(上智大学教授 福島章:著)内の
子どもの描画についての説明や、
自身の中学校長時代の自校給食に変更した際
「だしに煮干しを使う」提唱。
「猫の食べ物を使うのか」と反対されたエピソードも披露。
大塚氏のアドバイスを取り入れた静岡県三島市の
医療費が1年で5億円削減されたことも驚きである。
【子どもたちのために動きたい】
午後2時からはじまった講演会は、午後7時くらいまで続いた。
これからの子どもたちのために、
私達大人が今からでも食育を学び、意識を高めて行動に
移していかなければならないと痛感した、と
長野市から参加した女性が感じたこの講演会。
多くの参加者に主催の思いを伝わっていることを望む。
(文責:ソーシャルライター・野菜ソムリエプロ:増田朱美)
ナガクルは国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。この記事は下記のゴールにつながっています。