穂保被災者支援チームは発災からおよそ1週間後の10月20日から活動をスタートし、まもなく2か月になろうとしています。
![](https://i1.wp.com/nagacle.net/wp-content/uploads/2019/12/42c0a8c5176212868689426ed99ea179-scaled.jpg?fit=700%2C525&ssl=1)
避難所に来ていない在宅避難者・親戚避難者に炊き出しによる食事の提供と救援物資の提供をする活動を始めました。当初は避難所の運営にボランティアでかかわっていましたが、行政の手が届かないところで困っている被災者がいることに気づいたからです。
チームの活動に関わった人たちは全員が個人の立場で加わり、人から人へと伝わってその輪が広がりました。泥出しという力仕事はできないが、炊き出しのお手伝いや救援物資の整理ならできる、1日中は無理だが半日だけなら動ける…、そうしたボランティアをチームは受け入れました。人のつながりだけでなく、SNSを通じての申し出もたくさんありました。未曽有の災害に接し、「何かしたい」という人が大勢おり、その人たちの力と行動によって、当初は穂保区を対象とした取り組みが長沼地区全域、豊野地区にまで範囲が広がりました。
![](https://i0.wp.com/nagacle.net/wp-content/uploads/2019/12/79336674_521907188407836_8176449436054978560_n-scaled.jpg?fit=700%2C525&ssl=1)
炊き出しは当初、「お弁当は欲しいが、拠点まで取りにいけない」という声を聞いて個別配達をすることもしました。被災者が必要とする物資は刻々と変化し、そのつどFB(フェイスブック)で呼び掛けました。不思議なほどすぐに集まります。被災住民の自活が始まったころ、お米や野菜などの食材提供も呼び掛けました。全国から郵送でも送られてきました。私たちのチームの活動は全国の善意と被災者とをつなぐ活動だとの認識をするようにもなりました。
![](https://i0.wp.com/nagacle.net/wp-content/uploads/2019/12/79512100_482072752446013_8802397488737681408_n-scaled.jpg?fit=700%2C525&ssl=1)
当初批判的な声もあったボランティアへの炊き出しも支持を得て、いまでは当たり前になりました。感謝の気持ちを伝え、「またお願いします」との期待を込めた取り組みです。
チームの動きを毎日FBに投稿しました。考え方や気持ちを伝えるよう心掛けました。シェアが多く、フォロアーは1600人を超しました。
現在は次のステージとして、各区で週2回、「集いの場」(サロン)を設けて食事の提供をしています。いずれ社会福祉協議会の支え合い活動、地元のみなさんによるサロンへとつながっていくまでお手伝いをしようと思っています。
執筆 穂保被災者支援チーム 代表 太田秋夫
長野市民新聞 NPOリレーコラム「空SORA」2019年12月21日掲載
ナガクルは国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。この記事は下記のゴールにつながっています。
![](https://nagacle.net/wp-content/uploads/2018/02/SDGs-300x240.png)