お弁当箱に詰めた、みんなの笑顔/飯島美香

私たちコラボは、これまでずっと地域の子どもたちと一緒に、食をテーマに楽しい体験活動を続けてきました。野菜に触れ、切り、炒め、味わう──そんなひとつひとつの体験の中で、子どもたちは毎回小さな「わかった!」「できた!」を見つけてくれます。「家でも作ってみたよ!」「おいしくできた!」なんて言葉を聞くと、食育の楽しさがちゃんと伝わっているんだなと、本当に嬉しくなります。活動を重ねるほど、子どもたちの表情はどんどん変わっていき、自分で作った料理を誇らしそうに見せてくれる姿は、私たちの大きな励みです。

その中でも、お弁当づくりやみそ仕込みは、特に心に残る体験のようです。自分のお弁当を自分で作って、詰めて、食べるという一連の流れは、ただ料理を覚えるだけでなく、食べ物を作ってくれる人への思いやりが育ったり、「家族や友達にも作ってあげたい!」という気持ちが自然と生まれたりします。そして何より、「自分でできた!」という実感が、子どもたちの自信につながるのを感じます。スタッフやボランティアさんに見守られながら、初めて包丁を持つ子も安心して挑戦でき、「自分で作るともっとおいしい!」と目を輝かせていました。活動の終わりには、「おうちの人にも作る!」「次はいつ?」と、わくわくした声が飛び交います。

自分で弁当を作ろう!

保護者からも、「家で食材の話をするようになった」「苦手だった野菜に挑戦してくれた」「よく手伝ってくれるようになった」など、うれしいお話をたくさんいただいています。食育の時間が、家庭での会話や行動にもつながっていることを知るたび、この活動を続ける意味を強く感じます。

これからは、もっとたくさんの子どもたちに「食べるっておもしろい!」と心から感じられる体験を大切にしながら、それらを届けられるよう、季節の食材を楽しむ体験や、長く通える講座を企画して、気軽に参加できて深く楽しめる場づくりを進めていきます。

私たちの活動は、地域のみなさんの温かい応援に支えられています。学校や地域の団体とも協力しながら、子どもたちがいつでも参加できる“身近な食育の場”も広げていきたいと思っています。

    執筆:NPO法人食育体験教室・コラボ代表理事 飯島 美香(いいじま みか)
    初出:長野市民新聞 NPOリレーコラム「空SORA」2025年12月掲載