「良い仕事」を追求し、地域づくりの一翼を担うー労協ながの

みなさんにとって、「良い仕事」とはなんですか?  仕事をすることで、きちんとした賃金を得られることはもちろん、地域に貢献しているという自己有用感を生めたら・・・。「企業組合労協ながの」は、そんな思いを実現するため1980年に設立しました。

企業組合 労協ながの 長野市新田町1482番地2

県内各地で施設運営を通して地域の拠り所に

現在労協ながのでは、地域で仕事を起こし、事業を展開しています。県内約30施設に上る施設運営を運営。例えば児童センターやグループホーム、健康施設や売店など様々です。介護支援センターやデイサービス、グループホームなど地域の人たちと協同で起こし運営しています。また児童センターなど指定管理者として運営するものもあります。地域の人たちの拠り所として、総合的に福祉拠点を支えています。

また、ビルや病院などの施設の清掃や個人宅のクリーニングまで、専門性をもったスタッフが様々な場所で活躍。みなさんが、日々使用する施設などで、組合員が熱心に働く姿に出会っているかもしれません。

代表理事 青木 健さん

「私たちの仕事は事業運営の側面と社会活動の側面があります」と話すのは、代表理事青木健さんです。「この地域に生まれてよかった」と思える地域づくりを大切にし、社会の課題を察知しネットワークを使った社会活動もまた起こしています。

諏訪・飯田・伊那・安曇野でこども食堂を

2016年に長野市内の公民館で「こども食堂」を試験的にスタートしました。今はやっていませんが、子どもたちの居場所の重要性を認識。そして、地域の人たちと連携した「こども食堂」の運営を全県に呼び掛けています。

飯田事業所では、キッチンを整備して配食事業を行っていますが、土曜日にはその場所でこども食堂「かなえ~る」をスタートさせたばかりです。飯田女子短大の学生たちが学習支援のお手伝いにはいってくれているとのこと。

「諏訪市では温泉寺の住職との出会いが大きかった」と青木さん。「お寺の役割として、地域での日常的な生活の場にしたい」という住職の思いに共感。「信州こども食堂with温泉寺」と題して、月1回、子どもたちに開放して、遊びや勉強など、楽しく過ごせる居場所となっています。

諏訪市温泉寺で、今年正月の子ども食堂で、住職と坊主めくりに熱狂する子どもたち(写真:労協ながの提供)
諏訪市温泉寺で、昨年夏子ども食堂でそうめん流しをした様子(写真:労協ながの提供)

伊那地域の箕輪町では、行政との協働で、イオン箕輪店1Fの食事スペースで月1回第4土曜日に、ふれあい食堂「みのわ~れ」を開催。事情がある子どもたちなどを中心に食堂を運営しています。通称「4(よん)ババ」と呼ばれる地域のボランティアの女性たちが精力的に食事作りを担っています。

安曇野事業所では、ココササ食堂、毎週土曜日にはボランティアが入り、市民に開放したこども食堂を開催しています。学生の学習支援ボランティアの力も大きいと言います。

映画上映で被災地の現状と働くことの意味を考える

映画「Workers被災地に起つ」を3/8~14に長野相生座・ロキシーで上映しました。労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会が配給する映画はこれで二作目。短編ドキュメンタリー映画監督として定評のある森康行監督の作品です。今後県内で上映会を企画していく予定です。

映画に関する記事についてはこちらから

日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 センター事業団発行

 

 

最後に、青木さんは法整備についての取り組みを話してくれました。また、労協ながのは全国組織、日本労働者組合(ワーカーズコープ)連合会と共に、協働労働の共同組合の法制化のために運動をしています。

(文責:寺澤順子)

 

ナガクルは国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。この記事は下記のゴールにつながっています。