新型コロナウイルス感染対策で私たちの生活に大きな影響が出ています。収入が激減したり、人と話せなくなったりして、目に見えない恐怖にストレスを感じている人も多いでしょう。
世界では4月23日時点で19万人以上が死亡したと報道されています。米国、スペイン、イタリア、イギリス、フランスなどの先進国で死者が目立ちます。しかし今後、発展途上国に蔓延したらどうなるでしょうか。
日本などの先進国では、マスクがある程度行き届いたり、病院の対応があったり、政府が資金援助をしたり…。
日本人に生まれて、この国で暮らせていることは、本当にラッキーなのではと考えてみたことがありますか。
しかし、本来は、どの国に生まれ、住んでいても人の命は同じように守られなければいけません。今回のコロナウイルスのことで、私たちの社会課題は、実は世界共通の課題であると実感した人も多いでしょう。
今回からスタートすしたこのコラムでは、SDGs(エスディージーズ)をテーマにして社会の課題を考えていきます。
SDGsとは、国連が2015年に加盟の193カ国が満場一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のことです。「貧困をなくすこと」「健康であること」「平和で公正な社会」など、17のゴールと169のターゲットでてきています。
前文には「だれ一人取り残さない」とあり、人間、地球、繁栄、平和、パートナーシップを掲げています。また経済・社会・環境の3つの側面を調和させなければならないとしています。新型コロナ対策では、まさにこの3つのバランスをどう取るかが大きな課題となっています。
長野県は全国でいち早く「SDGs未来都市」に選定され、総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン2・0」の6つのポイントの一つにSDGsを意識することを明記しています。
このコラムでは次回から、SDGsの目標の解説や研修の紹介、長野県をはじめとした行政の取り組み、地域の企業やNPOの取り組み、学生の活動などを紹介していきます。
文責:ナガクル編集デスク・フリーライター寺澤順子
長野市民新聞 SDGsコラム2020年4月28日掲載
ナガクルは国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGs(エスディージーズ)に賛同しています。この記事は下記のゴールにつながっています。