ウエルカム三才児プロジェクト事務局長 太田秋夫さん

三才になったら、三才駅で駅長帽子をかぶって写真を撮ろう。大きくなってからその写真を見て、「こんなことしてくれたんだなぁ」と親の愛情を振り返るきっかけの一つになってほしいと話すのは、ウエルカム三才児プロジェクト事務局長の太田秋夫さん。太田さん自身もそんな思い出をもつ一人です。

生まれは飯山市。長野市内の高校へ進学し、そこで青少年赤十字に出会います。「自分の学校の枠を超え、北信地域の他校との交流も多くてとにかく楽しかった。楽しいからまたやりたくなる。何をやったかって?……あんまり覚えてないよ」と笑って当時を懐かしみます。共通の目標に向かい、みんなで力を合わせることへの喜びを感じ、今の太田さんの活動の原点はそこにあるとのこと。

就職してからは青年赤十字奉仕団に所属し、長野分団長を務めました。二人の息子さんが通う小学校のPTA会長時には、先生や周りの人の協力で、給食費の自動口座振替や学校独自に図書館司書を置くことを実現しました。その後は、区の伝統文化を守り、区民の交流を目的とした西三才伝統文化振興会を立ち上げ、長く事務局長も務めました。

そんな太田さんの本業はフリーの編集者。さまざまな区の定期刊行物にも関わっており、長沼・穂保地区もその一つでした。台風19号災害で大きな被害を受けた同地区は、地域のつながりはもちろん仕事仲間も友人もたくさんおり、「何かしたい」という想いが強かったそうです。普段のつながりがあったからこそ、炊き出しなどの活動もできたと話します。被災地支援活動や地域活動など、さまざまな活動のなかに共通してあるものは、「気持ちのある人が集まり、協働の力で地域やさまざまな人に役立つような活動をしていきたい」という太田さんの想いでした。

■プロフィール/おおたあきお 長野市西三才で妻と二人暮らし。趣味は地域活動。好きな食べ物はイカ。
■団体情報/ウエルカム三才児プロジェクト
〒381-0081長野市三才3320-4
[TEL]026-296-3311

(記事初出:市民協働サポートセンター発行「機関紙まんまる」2020夏号)