NPO法人「長野リハビリ友の会」には脳卒中患者を中心に200名弱の会員がいます。1981年に発足し、2009年にNPO法人になりました。お花見会や1年を通した戸隠リハビリ農園での農作業、バスハイク、一泊旅行などのほかに太鼓、合唱、ハーモニカ、書道など9つのサークル活動が定期的に活動しています。
田中さんは58歳の時、会社員として勤務中に手足のしびれを感じて脳梗塞を発症し、右半身に麻痺が生じました。以来、杖と足の装具が欠かせなくなりました。
かつてはボウリングで全日本出場と県代表としての出場経験もあり活発に活動していました。退院後に1度だけ左投げで挑戦してスコア92を出したとか。また、若いころから麻雀が好きだったこともあり健康麻雀サークルを立ち上げるなど不自由であっても挑戦する気持ちは忘れません。
発病当初は、わずかしか足が動きませんでしたが、病院の階段を5階から1階まで降り、再度6階まで昇るリハビリを週2回。おかげで歩けるようになり、一緒にリハビリを経験した患者仲間とはその後も親しく付き合っています。現在は週3回のデイケアに加えて、毎月の友の会理事会、長野市民新聞の「市民とNPOのひろば」編集委員会など外出の機会を作ってはいろんな人と交わるのが楽しみになっています。
「年をとって病気をするとふさぎがちになり、外出の機会が減ってしまうことが多い。友の会はサポートしてくれる人もいるので、家にこもることなく出てきてほしい。これからもっと会員を増やして輪を広げていきたい」と意欲的です。
プロフィール
長野市権堂町在住、69歳 趣味は将棋、麻雀
NPO法人 長野リハビリ友の会
〒380-0814
長野県長野市鶴賀町1570 長野中央病院内
TEL/FAX 026-234-3280
(記事初出:市民協働サポートセンター発行「機関紙まんまる」2020冬号)