「どこに相談したら良いか分からないと悩む外国人の力になりたい」と話すのは、一般社団法人多文化共生センターながの代表理事の笠原理恵子さん。主に中国語の通訳や翻訳、日本で暮らす外国人の困り事の相談対応などを行なっています。

高校時代に英語を好きになり、大学でも英語を専攻。しかし思うように身につかないと感じ、卒業後は本屋に就職しました。「他の言語を学んでみたい」と思っていた頃、職場の近くで中国語教室を見つけ、「漢字は日本語でも使うし、覚えられるかな?」と教室に通い始めます。
半年後、先生に勧められたスピーチコンテストで受賞し、自信につながりました。
その後、昇進の機会が男性中心と思われるなどの、日本の風潮に疑問を抱き、「海外へ行ってみたい」と中国・山東省の大学に留学。大学院卒業後に結婚し現地で就職するつもりでしたが、両親の希望で中国人の夫と共に帰国しました。
帰国後に勤めた県福祉事務所で、中国残留帰国者やその家族のサポートに関わる中で、帰国者の子ども世代も日本語の理解が十分でなく、就労に課題があり、国の支援対象にもならず生活が苦しい状況を知ります。
「行政の支援が届きにくい外国人の生活のサポートをしたい」と、2018年、一般社団法人多文化共生センターながのを設立しました。
最近では無料チャットアプリ「WeChat」で口コミが広がり、北海道や岡山県など遠方に住む外国人からも相談の問い合わせがあるそうです。
中国語との出会いは偶然でしたが、今では中国文化も大好きという笠原さん。相談者からの悩みに対して「具体的な解決策を提案したい」と寄り添います。
■団体情報
一般社団法人多文化共生センターながの
■プロフィール
長野市出身。中国ドラマなど中国文化は全部大好き!最近は、娘に誘われて日本語の恋愛映画も見るように。
(記事初出:市民協働サポートセンター発行「機関紙まんまる」2026年冬号)



