共同募金の可能性を広げた2024赤い羽根全国ミーティング in信州

長野県共同募金会は中央共同募金会とともに2024年7月3日から4日の2日間、長野市で「じぶんの町を良くする会議 第13回 赤い羽根全国ミーティング in信州」を開催しました。

参加者は、関係者とスタッフを合わせて400人超。用意した席が全て埋まるほどの大盛況で、コロナ禍を経て5年ぶりに、しかも地方で開催される全国ミーティングへの参加者の期待が感じられました。

全国から参加者が集まったオープニング会場

スタートはオープニング動画から。開催地である信州で繰り広げられている募金活動や市民活動が映し出されました。

中央共同募金会の村木厚子会長は、「情報交換・学び合いの場として、コロナ禍、能登半島の地震を経て久しぶりの開催に至った。地域を守るために何が必要かを考え、支えていくものとしての共同募金の役割が大きくなっている」と話しました。

長野県共同募金会の合津文雄会長は、令和元年10月の台風19号災害時における全国からの支援に感謝を伝えた後、ミーティングのサブテーマを「持続可能な共生社会づくりと共同募金の可能性」にしたことを説明しました。

ミーティングの目的は、共同募金運動に携わる関係者が集い、各地域での事例などについて共有しながら、全国の仲間とつながり、共同募金の役割や可能性について語り学び合い、それぞれの地域に戻ってからの実践につなげることです。

2日間で鼎談や事例共有・情報交換会、そして12の分科会が行われました。
それぞれの様子は、赤い羽根共同募金事業の助成を受けて活躍している当ナガクルのソーシャルライター9名が分担して取材し、その日のうちに概要記事と写真を、長野県共同募金会のサイトへアップしました。

以下、長野県共同募金会のサイトへアップした記事(後日、内容を補完済)を紹介します。

鼎談「つながりをふたたび~コロナ後に再構築したい地域とは」

【事例共有】「信州から考える赤い羽根」

【分科会A1】新任職員向け分科会~共同募金きほんの『き』~

【分科会A2】戸別募金「共同募金は誰のためのもの?〜これからも地域に支え合いの心をつなぐために〜」

【分科会A3】活動見本市 地域共生社会づくりのため、協働の輪を広げよう~信州ふっころプラン推進交流会in赤い羽根全国ミーティング~

【分科会A4】広報 「伝える」と「伝わる」は何が違うんだろう?〜明日から使える広報の極意〜

【分科会A5】SDGs ローカルSDGsと共同募金〜共同募金運動を通じて考えるローカルSDGs〜

【分科会A6】協働の可能性は∞〜これからの地域課題を解決するアイデア出しをしよう‼〜

以上1日目、以下2日目。

【分科会B1】基礎 新任職員向け分科会~共同募金きほんの『ほん』

【分科会B2】募金 企業とつながるWIN-WINな関係を築くコツ〜企業やはたらく人のホンネとアプローチの仕方〜

【分科会B3】助成 じぶんの町を良くする共同募金の助成とは〜さまざまな事例からヒントを探そう〜

【分科会B4】募金の意味が伝わる広報~重点助成分野の活かし方~

【分科会B5】災害支援 災害支援×ここまで活かせる赤い羽根〜 「お金の心配」を「支援の限界」にしないために〜

2日間の結びは、全体会。各分科会をキーワードで振り返りながら「今年度の共同募金運動に向けて」をまとめました。

もっと多かったキーワードは「循環」
共同募金関係者が地域で集めるのは、募金だけではありません。地域にある課題を見つけて集めること、人と出会ってつながることと、そして取組を通して得たさまざまな情報を発信して、理解を広めることも大事です。ひとつ一つの取組がつながって輪になり、次第に大きく広がっていくようなイメージでした。

また、地域のさまざまな課題を解決するために、「こうあるべき」と思っていた常識を超える自由な発想で、助成の視野と取組を広げていかなければいけないといった報告もありました。

すべての分科会報告を受け、長野県共同募金会の塩澤宏之常務理事・事務局長は、「私たちはすごいことをやっているんだと気づき、勇気づけられた2日間だった」と、多くの参加と協力に感謝を伝えるとともに、「これまで積み重ねてきた活動を、将来に向けてより良くするよう、いっしょに共生社会づくりをしたい。さらに運動を盛り上げていこう」と呼びかけて、全国ミーティングを締めくくりました。

<執筆>ソーシャルライター 吉田 百助

2日間の取材を務めたソーシャルライターたち